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歯がガタガタ(叢生)

叢生(そうせい)とは、一般に歯がガタガタしている状態を指します。

歯がガタガタしている状態(叢生)とは?

歯がガタガタしている状態(叢生)とは?

歯がガタガタしている状態は、専門的には、叢生(そうせい)または、乱杭歯(らんぐいば)といいます。 上顎の前から三番目の歯が歯列から飛び出ている八重歯も叢生に分類されます。 最新の厚生労働省の歯科疾患医療調査では、12~20歳の40%以上が叢生と報告されています。 日本人は欧米人に比べて、アゴが小さいので叢生の人の割合が多いと言われています。

一番多い叢生である八重歯のメカニズム

八重歯は、通常犬歯(第三番目の歯)が正しい位置に収まらず、他の歯より前に生えることで形成されます。犬歯が永久歯への生え変わり時に後から生える傾向があり、小さな顎のスペースでは正常に配置されず、八重歯になることがあります。文化的には、日本では八重歯が魅力的とされることもありますが、欧米では一般的に好まれない傾向があります。

歯がガタガタ(叢生)の4つの原因

顎の小ささ

顎が小さいと、永久歯が整然と並ぶスペースが不足し、叢生を引きおこす可能性が高まります。

遺伝的要因

両親から受け継がれる顎の大きさや歯の大きさが、叢生の形成に影響を与えます。

永久歯の大きさ

通常より大きい永久歯は、顎のスペースに収まらず、ガタガタとした歯並びを引きおこすことがあります。

乳歯の虫歯

乳歯が虫歯になると、永久歯の正しい位置への生えることが阻害され、結果として叢生が生じることがあります。

歯がガタガタ(叢生)を放置しておくとどうなる?

叢生が治療されず放置されると、いくつかの深刻な問題が生じる可能性があります。これらの問題は、単に見た目の問題だけでなく、全体的な口腔健康に影響を与えるものです。

虫歯と歯周病の増加

歯が重なっている部分は、ブラシが届きにくく、食べかすやプラークの除去が難しくなります。この状況は虫歯や歯周病のリスクを著しく高めます。歯周病は放置すると歯損失につながることもあります。

口腔内の傷害

不規則な歯並びにより、舌や口腔内の粘膜を傷つけやすくなり、痛みや口内炎の原因になることがあります。

咀嚼(そしゃく)困難

歯並びが悪いと、食べ物を十分に噛むことが難しくなり、消化不良や栄養吸収の問題につながる可能性があります。これは長期的に見ると、消化器系の健康に影響を及ぼすことがあります。

顎関節症のリスク増加

不均衡な咬合は、顎関節に余計な負担をかけることがあります。これにより、顎関節症や関連する痛み、顎の機能障害のリスクが高まります。

発音の問題

叢生は、正しい発音を難しくすることがあります。これは特に子どもの言語発達に影響を与える可能性があります。

自己意識の問題

見た目の問題は、自信の低下や社交的な不安を引きおこすことがあります。笑顔を隠したり、人とのコミュニケーションを避けたりするようになることもあります。

歯がガタガタ(叢生)の治療はいつから始めるのが適切?

永久歯が生え揃い始める時期に開始するのが理想的です。これは一般に7歳から14歳の間にあたります。この時期に治療を行う主な理由は、顎の骨がまだ成長しているため、矯正治療がより効果的であり、歯を動かすのが比較的容易だからです。

大人になってからの治療

大人になってからの叢生治療も可能ですが、成長期が終了しているため治療がより困難になることがあります。
治療には時間を要することが多く、場合によっては抜歯や外科的手段が必要になることもあります。

歯がガタガタ(叢生)の治療

歯がガタガタ(叢生)の矯正治療をご紹介します。治療方法は主にワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類があります。患者様のお口の中の状態なども合わせて最適な治療法をご提案させていただいております。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯科矯正の最も一般的で伝統的な方法です。この手法では、「ブラケット」と「ワイヤー」を歯に装着し、徐々に歯を動かして理想的な位置に導く治療を行います。ワイヤー矯正には表側と裏側の両タイプがあり、効果的ですが、装置が目立つことがデメリットです。

表側矯正 ブラケットとワイヤーを歯の表側(唇側)に取り付ける方法です。最も一般的で広く適用されている矯正方法です。
裏側矯正 ブラケットとワイヤーを歯の裏側(舌側)に取り付ける方法で、「舌側矯正」または「リンガル矯正」とも呼ばれます。見

た目が気になる方や、矯正治療を目立たせたくない方に適しています。

インビザライン(マウスピース矯正)

透明な柔らかいプラスチック製のマウスピースを用いた矯正方法で、目立ちにくく、取り外し可能です。

歯がガタガタでお悩みの方は、まず歯科医師にご相談ください

歯がガタガタでお悩みの方は、まず歯科医師にご相談ください

叢生は顎の小ささや遺伝的要因によって生じる可能性が高く、放置すると虫歯や歯周病のリスクが高まります。適時の治療により、これらのリスクを軽減し、より健康的な口腔環境と全体的な健康を維持することが可能です。特に、生え変わりの時期に治療をおこなうことで、より良い結果が得られる可能性があります。「ご自身の歯並びの治療について詳しく知りたい」、「お子様の歯並びが気になる」など、歯列矯正でお悩みの方は、一度当院までご相談ください。しっかりとお話をお伺いし丁寧な検査をさせていただき、患者様のニーズに合った矯正方法をご紹介させていただきます。

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