歯科医師を目指したきっかけについて教えてください

きっかけは、高校生の時ですね。私の父親も歯科医師だったのが一番の理由です。日本橋にある父の歯科医院で父の仕事を見ていて、私も歯科医師になりたいと思いました。手先が器用だったこともあり、患者様一人一人と向き合う仕事がいいなと感じました。

どのような患者様が多いですか？
年齢層で言うとどうですか？

年齢層は幅広く、乳幼児から高齢者まで様々です。保険診療を中心にしているので、患者様が入りやすい雰囲気を出しています。

地域包括ケアや嚥下治療も行っておられますが、先生の地域医療に対する
思いを教えていただけますか？

開院当初は、個々の患者様への思いが強かったのですが、もう27、28年経ちますと、この町も高齢化が進んできました。高齢者が増える中で、老人ホームも運営しており、訪問医療の重要性を感じています。ただ歯医者だけではなく、医者や看護師、介護士、地域スタッフなどが協力して、特に増えている独居老人をサポートすることが大切だと思います。地域包括ケアシステムの特定のモデルを採用しているわけではありません。医療、介護、看護が一体となり、高齢者や独居老人をサポートすることが大切です。まだ診療所レベルの取り組みですが、地域で協力して支えていきたいと考えています。

インビザライン（マウスピース矯正）を
始めた
きっかけは？

多くの患者様が歯並びにお悩みがあり、特に前歯の部分的な矯正に関心を持っておられます。これにお応えするために、短期間で安価に提供できるマウスピース矯正の一つ、インビザラインGoを導入しました。インビザラインGoによる歯並びの改善は、歯周病の予防にもつながり、高齢になっても自分の歯を保つ確率が高まります。かつては、「8020運動」が提唱され、80歳で20本の歯を残すことが目標でしたが、30年前は当時の達成率は約10％でした。しかし、現在はその達成率が50％を超え、今後さらに向上することが期待されます。これには、矯正治療の普及も貢献していくと考えます。

インビザラインGoとインビザラインとの

違いは何ですか？

インビザラインは歯の全般的な矯正を目指し、大臼歯の位置調整も含まれます。一方、インビザラインGoは前歯に特化し、大臼歯を動かさない点で異なります。両者は矯正の範囲と目的が異なります。

インビザライン（マウスピース矯正）に
適応年齢はありますか？

歯並びが気になる時点で、歯科医に相談することをおすすめします。定期的な検診を受けることで、現時点での歯並びの問題や今後おこりうるリスク、歯周病にならないための適切な磨き方がわかります。良いことだけでなく悪いことも含めしっかりと丁寧にご説明をさせていただいております。

口腔内の健康と、インビザライン
（マウスピース矯正）との関連について
教えてください

口内の常在菌が血液を通じて全身に影響を及ぼす可能性があります。歯並びが悪いと歯垢や歯石がたまりやすく、全身への影響も大きいです。インビザライン（マウスピース矯正）は、歯垢や歯石の蓄積を減らし、全身の健康にも良い影響を与えることとつながっていると考えます。

インビザライン（マウスピース矯正）と
健康への影響から、
今後の展望をお聞かせください

現在、インビザライン（マウスピース矯正）は主に若い世代が審美的な目的で利用していますが、実はそれ以上の価値があると考えています。歯並びを整えることは、全身の健康にも大きく関係します。将来的には、高齢者にもこの矯正法が応用でき、健康な口内環境の維持を目指しています。良好な口内環境は、糖尿病や誤嚥性肺炎のリスクを軽減します。そのため、口内を清潔に保つことが全身の健康維持に不可欠です。この点では、医科歯科の連携（地域包括ケア）が重要だと考えています。

最後にホームページを見ていただいた患者様に
一言メッセージをお願いします

インビザライン（マウスピース矯正）によって歯並びが改善されると、その状態を維持したいという意識が高まり、歯磨きへの意欲も増します。これによりデンタルIQが向上し、口内環境を清潔に保つ意識も育ちます。これは将来的に歯を残す確率を高め、高齢者になっても口の機能を維持するのに役立ちます。実際にマウスピース矯正をおこなった人は、その結果に大変満足していただいています。歯並びに少しでも気になる点がある方は、遠慮なくご相談いただければ幸いです。治療の良い点だけでなく、注意すべき点も含めて説明し親切丁寧にしっかりとサポートさせていただきます。