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「歯が閉じられない」これは開咬という噛み合わせの問題です
開咬(かいこう)とは?
開咬は、奥歯で噛み合わせている状態で前歯に隙間が生じる噛み合わせのことを指します。通常、上の前歯が下の前歯に少し重なることで食物を効果的に噛み切ることが可能ですが、開咬ではこれが困難になります。結果として、食物を摂取する際に舌を使って無理やり食べ物を口内に運ぶクセがつくことがあります。
歯が閉じられない(開咬)の原因は?
開咬になる主な原因は次の通りです。中に防げるものもありますので幼少期の特に乳歯のお子様を持つ親御様には気をつけていただきたいことです。
幼少期にしていた指しゃぶり | 長期間にわたる指しゃぶりが、顎の成長に影響を与え、開咬の原因になります。 |
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顎の変形 | 指しゃぶりによる圧力が顎の形状に影響を与え、U型の顎になることがあります。 |
歯が伸びない | 持続する指しゃぶりが、上下の前歯の正常な成長を妨げることがあります。 |
舌を前に出すクセ | 指しゃぶりが舌の位置に影響を及ぼし、舌が前に出る癖(弄舌癖)を引きおこします。 |
大人になってから開咬がおこることがあります
大人になってから開咬になるケースもあります。これは顎関節の変形や下の顎の関節下の短縮によるものです。特に10代後半から20代の女性に見られることが多いです。
歯が閉じられない(開咬)が引きおこすさまざまな問題
開咬は見た目の問題だけでなく、次のような健康上の問題を引きおこす可能性があります。
口内の乾燥 | 口内が乾燥すると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。 |
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口腔周辺の筋機能の弱化 | 口元の筋肉が緩んでしまい、さらに歯並びが悪化する可能性があります。 |
感染症のリスク増加 | 口呼吸により、外部からの菌やウイルスの侵入が容易になります。 |
胃腸への負担 | 食物を十分に咀嚼できず、胃腸に負担がかかります。 |
歯が閉じられない(開咬)の治療方法
開咬は矯正歯科で治療可能です。治療法には、マルチブラケットとワイヤーを用いた矯正や、必要に応じて顎の拡大装置を使用することもあります。さらに、透明やセラミックのブラケット、ホワイトワイヤー、裏側矯正などの選択肢もあります。インビザラインなどの取り外し可能なマウスピース型矯正装置も適用可能な場合があります。治療は、歯科医師に相談をした上で最適なものを選択するようにしましょう。
筋機能訓練の重要性
開咬の多くは悪習癖が原因です。矯正治療後も、原因となる癖が残っていると後戻りのリスクがあります。したがって、舌の癖の改善や顎の変形を予防するための筋機能トレーニング(MFT)が重要です。
骨格的な変形が強い場合の治療
開咬の原因が骨格的な変形である場合は、手術を伴う矯正治療が必要になることもあります。これには外科手術前の矯正、顎の骨の形成手術、再矯正治療、そして保定期間が含まれます。
歯が閉じられない(開咬)でお悩みの場合には歯科医師へ相談しましょう
開咬は、歯並びだけの問題ではなく、骨格も関わる複雑な不正歯列です。矯正歯科での治療が可能ですが、原因の改善も同時におこなわなければ、治療の効果が限定的になることがあります。歯が閉じられない(開咬)でお悩み方は、まずは専門の矯正歯科医に相談することをおすすめします。当院でも患者様の状態をしっかりと診察させていただいた上で、最適な治療法をご提案させていただきますのでお気軽にご相談ください。